私が離婚した理由

 

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私が離婚した理由

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こんばんは。杏子です。

私は、学生向けにキャリア教育をしていますが、離婚しました。自分の生涯を考えたとき、元旦那は私の中ではデザインされなくなっていったから。理由は、これに尽きます。

 

「何で離婚したの?」と、聞かれる事も多くて「マリオさんとのこれからが考えられなくなったら。」と、言うと大体の人は「えっ。」っていう顔になります。(気持ちは分かりますよ。)

「そんなの離婚の理由にならない」と、マリオさんの家族や親戚からも言われたけど、そもそも離婚の理由とはなんなんだ?

「だれかが納得する理由は必要?」ゴミを捨てるように簡単に夫婦生活を捨てようと思ったわけじゃない。マリオさんのことは真剣に愛してたし、マリオさんと子ども達のいる生活を大事にしてた。

「離婚の理由を求めるならあなた達は、結婚するのに理由を求める?」そう聞いたら、「子どもに対して無責任だ。」と、言われた。子どものことを考えたら、無責任な部分はあるのかもしれない。でも、違和感のある家庭で子供を育てる方が無責任じゃないのかな??子どもが大切。だから、私は夫婦の子育てがしたかった。ぶつかってもいいから、真剣に子どものことを話し合っていきたかった。でも、マリオさんは違っていて、事あるごとにお義母さんに「報告」と称して意見を求め続けて、お義母さんが言えば考えを変えてしまう。これじゃー私たち夫婦の子育てとは言わないんじゃない??貴方の意見はどこにあるの?何度も問いかけたけど、マリオさんはマリオさんの言葉で返してくれなかった。「母は、教育者だったし、僕は母の子育てや父親を支える妻としての在り方も尊敬してる。僕たちは親になりたてで、未熟だから間違う事もあるだろ?間違わないために聞いてるんだよ。」間違いって何?正解は貴方の母親にしかないの?

私は1人、彼の前を歩くしかなかった。そういえば、プロポーズの言葉は、「前を歩いてくれたらついていくから。どこまでもついていくから。」だったな。あの時は、照れてそんなことを言ってるんだと思ってた。冗談だと思ってたから私は、冗談ぽく「分かったわ!じゃぁ。私の後ろについてきて!」って、幸せいっぱいの笑顔で言ったな。あの言葉は本心なんだって、結婚生活が始まってから思い知らされた。いつも私は一人彼の前を歩いて、小石見つける度に拾って歩いた。マリオさんは整った道を歩くだけ。でも、私は肩を並べて歩きながら一緒に小石を拾って、大きな石は力を合わせて押し退けたかったのよ。それでも、いつか並んで歩ける日が来るだろうと信じて、子ども達の手を引きながら歩き続けたの。でも、ふっと後ろを振り向いた時にはマリオさんはいなかった。迷子になったマリオさんの手をお義母さんがつないでいた。お義母さんは、マリオさんの手を引いて、「心配しないで。迷子にならないように私が後ろで見守ってるからね。」これは、夫婦じゃないな。

そんな私達に気がついてから、私は元旦那のマリオさんがだんだん嫌いになっていきました。

 

「息苦しい...」

 

マリオさんが帰ってくる足音が聞こえると、私は自分の部屋に逃げるようになっていった。出来るだけ存在を感じないように。私の存在も感じられないように。そう思いながら生活してると息が詰まって苦しくなった。そんな生活をしていることを知ってか、お義母さんからの様子伺いの電話やメール。「杏子さん。元気?最近、息子の様子が変なのよ。喧嘩でもしたの?何かあったらいつでも言ってちょうだいね。」

 

 

私たちは毎朝喧嘩になった。もうあなたが何をするのも裏目に出て。何をするのもわたしの地雷を踏んだ。険悪な朝。子供たちの顔は暗く、重い空気。。胸の奥に黒いかたまりのような何かがわたしの呼吸を圧迫していた。このままでは駄目になってしまう、、。鏡に映る自分を見ながら、髪をブラッシングしていたとき、抜け落ちて脱毛した箇所を見つけた。

 

「これがわたし...??」

 

わたしらしくない。そう思った。

 

休日はこの窮屈な部屋から逃げるように子供たちを連れ出し、実家に帰った。

自然の中でのびのびと遊び、明るい表情にの子供たちをみてわたしは空気を思いっきり吸い込んだ。

 

そんなある日母が言った。

「戻ってきていいよ。子供たちを連れて」

 

母だけがすべてお見通しだった。

 

マリオさんは、しばらくしてから義母と相談したのか「やり直そう。帰ってきてほしい。」と、メールをしてきた。本当にそう思ってるなら、私の実家に来て言うと思うけどね。「とりあえず、メールしなさい。」とでも、言われたのか。そう考えてしまうのも嫌でたまらなかった。

薄らと影を残していたマリオさんは、あの日、私の未来から姿を消した。

 

離婚してもう直ぐ1年。

 

「離婚して良かった?これからも後悔は絶対にしない?」と、聞かれたら、そう、強がりではなく本当に後悔はしてない。良かったかどうかはこれから生きていく中で知ることもあるだろう。でも、後悔がない理由は、マリオさんを本当に大事にしていたから。でも、マリオさんから学ぶことはもうないと思ったの。わたしは夫婦関係に共に成長することを求めていた。私自身変化していくことを楽しめるタイプで、マリオさんは変化を嫌う安定志向タイプ。お互い補い合いながら歩いてきた。でも、ある時からすべてが食い違ってしまった。唯一、後悔があるとしたら、離婚に対する考えが浅かったこと。もっと準備をしておくべきだったこと。(離婚しようと思って結婚したわけじゃないから笑)ただ、離婚には勢いも必要で、もし時機を伺っていたらたぶん尻込みしてできなかった。だからわたしにはあれがベストタイミングだった。40になり、自分の人生を振り返ったから、勢いに任せていけたんだと思う。

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離婚にはメリットもデメリットもあります。でも、メリットもデメリットも置かれてる環境、考え方が違っているから人それぞれ。私は、1年経っていないうちに「お給料のこと」「教育費」などの金銭的な問題が浮上しています。家計簿と睨めっこする毎日を過ごしていると、自然と将来の不安も生まれます。でも、逆の発想をすれば、シングルになったからこそ、備えの大切さを痛感できた。痛感できたから、「今の私に何が必要?」「私はこれからどう生きる?」そんな自問自答を繰り返して、今の自分にあるものだけに拘らずに縛られず、自分の人生をデザインし直そうと思えた。シングルであれ、パートナーがいるにしろ、人生何があるか分からないのは、誰でも同じはず。備えあれば憂いなしという言葉がある通り、どんどん変化する社会を生きるためにも今が当たり前ではなく、先を考えて備えていく事は大切なことなんだと思います。

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やっと、blogを書くことができました。書こうと思えたのは、これからの人生を考えて新しいステップを踏む決心をしたから。

今年、国家資格のキャリアコンサルタントの資格を取ることにしました。キャリアアップのため、子どものため。老後のため。

今とは違った視点のキャリア教育を考えて、伝えていける力をつけていきたいと思います。