更に分かった旦那のキモさ

突然で申し訳ないんですが、花の荷物で急を要するモノがあるので、今から取りに寄らせてもらいます。

と、玄関の前でメールをした。絶対に顔を合わせたくはないけれど、前に「僕がいない時に家に入るなら事前に言うものだ。」と、言われたので、抜かりのないメールを打った。「今からと打っておげば、嘘にはならない。ドアに耳を当てて、誰もいないのかを念のために確認した。自分の家に入るのにまるで泥棒みたいだな。と、思いながら中の様子を伺った。深呼吸をしてから、ドアを開けた。久しぶりのマンション。あー。私はこのマンションに引っ越してきたとき、本当に嬉しくて、「ここが私のお城になってゆくんだわ。」と、張り切ってインテリアを考えたのに。今は、マリオに占拠されてしまっているんだわ。そう思うと悲しい気分になってきた。つい癖で玄関にある下駄箱に鍵を置いた。ん？？？

これは何？丸いような形をしてレンズがついてるけど？赤くランプもついてある。まさか、これは。カメラ！？何のために？いつから？？？一刻も早くここを出ようと思って、慌てて荷物を取り出して逃げるようにドアを閉めた。母に「聞きたいんだけど、前、マンションに行ってくれたとき、玄関にカメラがあったかどうか覚えてる？」と、メールをした。母からは「そんなモノ無かったわよ。なんで？」と、返ってきた。マリオさんは、母が押しかけてからカメラをつけたっていうことになる。スペアキーを渡したから？でも、何のためにカメラをつけてるの？？家に着く頃、マリオさんからメールが来た。

メールをしてから直ぐに家に入ったんだね。荷物は、見つかって良かったですね。今度は前日にでも言ってくれたら助かります。なにせ、男1人で生活しているので、散らかしてしまっているからね。君が大切にしていたソファを汚したままだと、君が戻ったときに怒られてしまいそうだから。

ゾッとした。まだ、帰ってないはずの時間。私のメールを見て、どれだけ慌てて職場を出ても1時間以上はかかる。なのになんで？？？貴方は私がすぐに家に入ったことが分かってるの？

貴方のこう言うところが嫌いなの。何を考えてるのか分からない、何がしたいのかも分からない。そんなところが嫌いだったのよ。

あまりの気持ち悪さにゆずちゃんにすぐに話した。ゆずちゃんは、「えっ。それってネットに繋いであるんじゃないですか？ほら。最近のカメラはスマホからも見れるし。」私は「怖すぎなんですけど！」思わずスタバにいることを忘れて叫んでしまった。「さすがだね。マリオさん。鍵を変えた次は、隠しカメラかー。証拠とってるのかなー。」「証拠って？？」「離婚するときの証拠だよ。」「そんなモノとるの？」ゆずちゃんは呆れた声で言った。「杏さん。しっかりしてよ。離婚するって決めたら、証拠揃えていかないと不利になるよ。そもそも荷物だけまとめてマンション出た時点で既に失敗しかけてるのよ。あっちが証拠とってて、こっちは無かったってなったら、杏さんの話には証拠が無いから信憑性が無いとかって言われちゃうよ。」「誰に？」「離婚調停でだよ！最悪、離婚裁判になるかもしれないじゃない？！」「えっ？」(こんな仕事をしていながら、すっとボケた私だったと今は反省しています。)「どーゆーこと？」ゆずちゃんは、「あのね、杏さん。私は離婚したらいいとは言ってないけどね、杏さんは離婚するつもりなんだよね？」「そーだよ。今すぐにでも。最悪は、花が中学に上がるときには決着してたいよ。」「花ちゃんが、中学生になるまでって後２年くらいだよ。どこまで調べてるの？離婚のこと。」「えっ。まだ、何も。っていうか、仕事やら次の家探しに追われて、それどころじゃなくて。それに別居して３年くらい経ったら離婚出来るし。」「あのね。それは、離婚する理由になるっていうことっていうか、離婚できるかもっていうレベルの話だよ。杏さん、離婚します。そうですか。って言って、さっさと離婚出来るならもう離婚してるでしょ？ちゃんと調べた方がいいよ。」今まで、ゆず子は3つ下の後輩で、のほほーんとしていて、どこか抜けてる子だから、色々教えてあげないととばかり思ってきたけれど、パワーアップしているゆず子に驚きました。この日からゆず子のパワーに日々、驚かされ、ゆず子への私のLINEは「すごー。ゆずちゃんすごー。」が、連発されています。そして、私は本気で離婚について、ありとあらゆる事を調べ始めました。

杏子の離婚準備について

今更ですが、離婚について。です。当時を振り返るとバカだったとしか思えません。