旦那の家族 距離感詰めすぎではないですか?

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私、旦那の妹と10年以上会話をしていません。正確に言えば、姿すら真面に見ていません。

結婚式の日、私の母に義母が言った一言。

「今日からお母さん、寂しくなりますね。大事に育てたれたゆずちゃんを我が家にもらってしまって。」

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「嫁=もらうもの」と、いう一昔前の感覚の義母は、悪気があるわけでもなく、ごく普通の言葉として出てきたのは分かるんですよ。分かってるけど、そう言われると身構えてしまった私。すっかり警戒体制に入ってしまいました。

 

こんばんは。ゆず子です。

旦那との関係に違和感を持つ前から、約10年、旦那の妹(早苗)とは、話をしていないんです。真面に顔を見ていないから、40歳になった今、彼女がどんな顔をしているのかすら分からない。

 

旦那の妹早苗について少し説明します。

旦那の妹 私と同じ学年。目がくりっとしていて可愛い感じの女性。大学を卒業してから、「やりたい事が見つからない。」とアルバイトを転々としながら婚活に励んで、理想の旦那さんに出会って結婚。

 

妹の旦那 ますおさん(ゆず子と同じ年)大手ハウスメーカー建築士。さなえの理想通りの草食系メガネ男子。頭が良くて穏やかな人。恋愛経験が無く、友人の紹介で知り合ったさなえと結婚。

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あの頃、娘の小梅ちゃんは、1歳になる前だったかな??まだ、私と旦那のおトド様は仲良しだった。

ある日、旦那の妹夫婦が突然家にやってきた。事前に連絡も無くやってきた時点で、私の心の中で注意報が発令された。

「お兄ちゃん。あのさ。相談があるんだけど。」ソファに座ると早苗は話し始めた。「珍しいね。相談って。あっ。ゆずちゃん。コーヒー入れて。」「まぁ、相談っていうか、もう直ぐ、お父さんの誕生日じゃない。私たちも結婚したことだし、お礼も込めて盛大にしてあげたいのよ。」「いいね。それ。」とノリノリのおトド様。「私、結婚式にたくさんお金を使ってもらったし、時計でもプレゼントしたらどうかと思って。お父さん欲しがってじゃない?で、ホテルで食事しながら渡したらどうかと思うのよ。」と、ニコニコ顔で言った。「時計って何か決めてる感じ?」と、おトド様が聞くと「グランドセーコーはどうかと思って。いい年なのに 安物の時計しかした事ないじゃない。」「グランドセーコーか。いいね。」と、盛り上がる2人にマスオさんが「さなえちゃん。予算は決めてるの?」と、にこにこした顔と穏やかな口調で聞いた。「えーっ。予算?予算はお兄ちゃんと私と合わせて30万くらい?かなー。」「さなえちゃん。30万で時計とホテルの食事は無理があるよ。」さなえは、少し怒ったようにマスオさんに言った「じゃー。するなってこと?」「そう言う事を言ってるんじゃないよ。まずは、時計の値段とホテルの食事の値段を調べてからじゃないと、こういう話はしちゃいけないんじゃないかな。」と、ニコニコした顔で、穏やかに伝えた。私は、婚約指輪のお返しにおトド様にグランドセーコーをあげたから、値段を知っていた。ホテルと時計は無理があるのは直ぐに分かった。「マスオさんが言ってる通りだと私も思うよ。早苗ちゃんの気持ちは分かるから、ダメとかそういうことじゃなくて、リサーチって大切じゃない?」と、私が言うと早苗は、「私のことバカにしてる?私は、結婚する前にもらったお金から10万出そうと思ってるのよ。時計の値段は調べてないけど私の予算は10万って決めてあるから相談に来たんじゃないの。」(10万?はっ?)私は思わず聞いしまった。「早苗ちゃんは10万を出して残りの5万円は?」「兄が多く出すのは当たり前でしょ。ずっと正社員で働いてるんだから。それにゆずちゃんも育児休暇中とはいっても働いてるじゃない。私、今は専業主なんだから折半って考え方がおかしいでしょ?」(いやいや。おかしいのは君だろうさ。)「兄だから多く出すとか、共働きだから多く出すとかっていうのは、どこからきたの?それっておトド様に伝えてあるの?私は聞いてないけど。」私は少しきつめの口調で言ってしまった。「お嫁さんに家族の話をする必要ある?」早苗は荒々しい口調で言った。(お嫁さん。あの日の「お嫁にもらって」が思い出された)早苗は続けて言った。「家族で決めたら、お嫁さんって「そうですか。分かりました。」で、いいんじゃないの?私はマスオさんの家族のことに口を出さないわよ。」私は引けばよかったものの引けなかった。「お義父さんに何かするというのは、いい提案だよ。そこはおトド様と早苗ちゃんで話しならいいと思うよ。でも、内容については順序とかあると思うんだけど?」と、一応、疑問系で投げかけた。早苗は、「内容って何?金額のこと?父にそんな値段は払えないってことが言いたいの?」もう、推し問答の繰り返しで、収拾がつかなくなっていった。話はまとまらないままに早苗夫婦は帰っていった。

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しばらくしてから早苗からメールが来た。

「兄とマスオさんと相談しました。これはうちの事なので、貴女はもう口を挟まないで下さい。決まったことは兄から伝えてます。もう貴女と顔を合わしたくはないので、食事会は招待もしません。」

 

兄とも話をしました?何を?貴女の兄は私に何も言わないですよ。

謎のメールは、私の心の注意報を警報に変えた。

 

「おトド様。早苗ちゃんからこんなメールがきたけど、どーなってるの?」

「あっ。ゆずちゃんは参加しなくてもいいんだって。早苗も反省したらしく、自分で調べてたよ。で、まーさすがに30万の予算では無理だと分かったらしくて、ホテルはやめて、家で渡そうってことになったんだ。早苗は、ほら。マスオさんに気を遣ってるから僕が少し多めに出すってことにしといたから。」

(はっ?私に何の相談も無しに?大事なことなのに私に相談しないのかな?そんなもの?)

 

この日、私は、はじめておトド様に疑問を感じた。でも、それは小さな疑問に止まった。早苗という敵がいたから。そして、早苗という敵の後ろにいるであろう義理の親のことも頭をいっぱいにしてしまっていたから。

 

あれから私は、義妹と話す事も顔すら真面に見ていない。旦那の実家に行くときも義妹とは出来るだけ同じ日は避けてきた。二、三度、旦那の親から「あの子に謝って仲直りしたらどう?あの子にも立場があるの分かるでしょ?親戚の集まりもあるだろうし、いつまでもこのままっていうわけにはいかないしね。」と言われた。私は、苦笑いをしただけで、返事はしなかった。30代後半になってからかな?図太くなってきたのか、私は彼女の家族と顔を合わせることに対して気にならなくなってきた。顔を合わせると「こんにちは。ご無沙汰してます。」くらいは言えるようになった。返事はないから相手は嫌なんだろうなと思う。だから、顔を見ないようにはしている。出来るだけ、旦那の実家では存在を消すようにしている。

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あの時、私も引く事は必要だったとは思う。でも、何も話し合わないままの「ごめんね。」とは言えない。彼女の立場って何?義理の妹っていう立場は、何を言ってもいいものなの?私は「もらわれた」わけじゃないから、それは出来ないなって思った。

 

あの日から私の心の中に「旦那の家族は要注意」の張り紙がされている。

 

ゆず子の心の話

結婚するということは、パートナーとの家族とのお付き合いが始まるということですよね。しかし、このお付き合いの距離感は非常難しいものです。密な関係だからこそ、お互いの距離感を間違えてしまうとトラブルに発展してしまいます。これは、結婚だけに限ったことではなく、距離感は人それぞれ違っているものです。家庭、職場、学校などで人と関わる時には、相手との距離感を意識出来るとトラブルは減っていくのではないでしょうか。

程よい距離感の探し方

① イメージ(結婚、義理の家族、親子、恋人など)で判断しない。

② 自分の立場と相手の立場は違うことを理解する。

③ 距離は、少しずつ時間をかけて近づける。

④ お互いに全てを相手を知りたいとは思わない。

⑤ お互いに全てを受け入れてほしいとは思わない。

⑥ 他の人との関係と比べない。

⑦距離感は、年齢や状況に応じて変化する事を理解

 しておく。

⑧距離間に悩んだ時には話し合う。

 

心地よい距離感を見つけるのは、簡単なことではないですよね。焦らずに相手の事を知りながら、少しずつ距離感を探っていくことは大切だなと思います。