静かな戦争。ターゲットは旦那、ターゲットは嫁

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静かな戦争。ターゲットは旦那、ターゲットは嫁。

旦那のオトド様の生活スペースが、二階から一階に移ったお陰で、顔を合わせずに過ごせる時間が増えました。でも、感じるお互いの気配。

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気配を感じるとお互い戦闘準備開始。身を隠して相手に打つ動きがあれば、やられる前に私が打つ。お互いに武器を持っているのに家族3人が揃う食卓では、笑顔で仲良く食事をとっている。何とも不気味としか思えない私と旦那。

 

こんにちは。ゆず子です。今日は、旦那と半家庭内別居の生活の内容について書こうと思います。

私が準社員で働きはじめてからも変わらない旦那のおトド様に我慢の限界がきた。

私と小梅ちゃんがいる2階から何とか、おトド様の居場所を1階に移すことには成功した。でも、話し合ってそうしたわけじゃないから、当たり前に食事は一緒。彼の身の回りのことをするのは私。

おトド様の気分次第で2階に上がってくる。

だいたい上がってくるのは、20時、21時、22時。テレビ番組の合間。

20時は娘の寝る前の小梅ちゃんに話しかけるため。

おおトド様の戦闘力

攻撃力40  体力50    防弾力10

装備 足裏の圧力

ゆず子の戦闘力

攻撃力20  体力20  防弾力60

装備 聞こえないフリ 相手にしないシールド

 

階段も廊下も足音を立てずに、ドアも音を立てずに静かに開けて入ってくる。「わーっ。ビックリした。パパ、いつからいたの?」リビングで本を読んだり、絵を描いたりしてる小梅ちゃんの驚く声で「来た」ことを知る。私の身体は、一瞬固まってしまう。

「小梅ちゃん、何してるの?」「今は4コマ漫画描いてるの。」「ふーん。何の?」「犬が来たっていうタイトル。私と犬ちゃんの物語だよ。」「犬が欲しいの?」「ほしーーーい。飼ってもいいー?」「何でほしいの?」「ママがご用事してるときに遊べるからー。」「小梅ちゃん、今までママがずっと家にいたから寂しいんだね。」「ちがうー。犬ちゃんがほしいだけー。」

小梅ちゃんにとっては父親。父親との時間は大切。自分の都合だけで、小梅ちゃんと父親との時間を奪ってはダメ。そう、心に言い聞かせて、家事を淡々と熟していく。

小梅ちゃんとの会話がひと段落すると、キッチンへやってきて、冷蔵庫を開けるおトド様。冷蔵庫のドアを開けたまま「まともな物が入ってないなー。はぁぁ。」と、聞こえるように呟く。そして、冷蔵庫の前で床を足裏で撫でるように埃のチェック。「あっ。埃がついた。掃除も手抜きになってるんだなー。」と、聞こえるように呟く。そして、その足裏を床にキュッキュッと擦り付けて、足についた埃を床に戻す。

聞こえない。何も聞こえない。私は何も見ていないから気にしない。気にしない。

「明日の朝ごはんって何?」必ず聞くおトド様。

「明日はパンの日ですけど。」顔も見ずにこたえる私。「明日はご飯がいいんだけど。パンだと腹持ちが悪いからさー。味噌汁とご飯なら簡単だろ。」

「お弁当の分しかご飯の予約してないから無理だわ。」私は顔も見ずに返事をする。「へーっ。炊飯器の予約って一度したら取り消せないんだ。僕がするときは、気をつけるよ。」私への攻撃は続く。私は、何も言わないことで身を守る。「お弁当なんだけどさー。プラスでソーセージ入れてほしいんだけど。ソーセージなら焼くだけだから楽だろ。最近、ご飯の量が多くて、ご飯ばっかり食べてられないからさ。」私は返事をしない。顔も見ない。「人が話しかけてるのに、そんな態度をとれるって、どんだけ根性が曲がってるのか。小梅ちゃんが君の真似をしないかって心配するよ。」

 

反撃する時間が無駄。少しの時間さえ我慢すれば、おトド様は自分の基地へ帰って行く。聞こえないフリ。シールドをはって相手にしない。それでやり過ごせると思ってた。でも、防御だけっていうのは、静かにダメージを受けてゆく。ダメージはストレスへと変わってゆく

喧嘩をせずに黙らせる方法はないものか。

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私の思いついた作戦

あの人が言ったことを私の理解として示してみたらどうか。

ご飯ばかりは食べていられないだろ=ご飯は少なくして

ソーセージを入れて=ソーセージが食べたい

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ある1週間、私はおトド様のお弁当をソーセージで埋めたてみた。

小さな小さなおにぎり1つ。卵焼き。茹でたブロッコリー。ソーセージ。ソーセージ。ソーセージ。焼いただけのソーセージ。

次の日は、小さな小さなおにぎり1つ。茹でたキャベツ。目玉焼き。茹でたソーセージ。ソーセージ。ソーセージ。

その次の日は、小さな小さなおにぎり1つ。ミニトマトときゅうり。ミートボール。焼いたソーセージ。ソーセージ。ソーセージ。ソーセージ。

 

1週間続けたソーセージ弁当。健康のことを考えると流石に続けるわけにもいかず(思いやりではなくて、病気に弱い彼は不調を感じると1人大騒ぎする癖があるから。)次の週は、普通のお弁当に戻してみた。静かな抵抗のソーセージ弁当のお陰で文句は言わなくなった。

 

ゆず子のこころの話

仕返し=復讐心なのですが、同じ出来事があっても復讐心を持つ人と持たない人の違いは、性格にあると言われています。復讐心を持つ人は、他人にはあまり興味が無く、自己中心的な考えに陥りやすい人と言われています。そのため、自分に自信があるため、他人からマイナスの評価やマイナスの刺激を受けることによって、怒りへと繋がっていきやすい。併せて状況も重要な要素とも言われています。運動や労働の最中には怒りは湧き上がることはなく、ほっと一息つくことで怒りが増幅しやすいそうです。つまりは、運動や労働などで生理的な興奮をしたあとは、怒りに繋がるような刺激を与えないことがいいということになります。

私のことを思い返してみると

「働き始めたから家事を手抜きしている」とは言われないように、お弁当作り、ご飯の支度、掃除等は徹底したり、子供に皺寄せがこないようにできる限りの時間を作ろうと必死になっていた。

帰宅してから一息つく暇もなく家事に追われる毎日

過労気味

自分で「私はちゃんと出来てる。やれている。」と強く思っていた。

性格上、自分がやるべきことをやれていないことを受け入れられないから。必死になってやってしまう。

旦那からの指摘が刺激になる。

※自分では完璧だと思っていたことを否定された。

怒りに繋がる。

アンガーコントロールという言葉を頻繁に聞くようになっていますね。アンガーコントロールの1つとして、自分の中の「「〜すべき」「あるべき」などの「べき」を捨てましょう。と、よく言いますが、これは自分の「べき」は、相手も同じとは限らないからです。自分の「べき」を相手に求めてしまうことで、相手の行動や発言に対して怒りが湧きやすくなるそうです。

怒りを減らすためには、自分を追い込む「べき」も状況に応じて減らしていくことも大切だと思います。

・家事はするべき

・仕事と家庭を両立すべき

  ※どちらの比重も同じにするべき

・仕事に全力で取り組むべき

など、の自分への「べき」を捨てることで、自分を労れるようになり、ストレスが軽減されていきます。また、ストレスを軽減させることで、相手を許せる気持ちが生まれます。不思議なことに相手を許すとこでストレスが軽減されていくという研究結果もあります。ただし、ストレスの軽減に繋がる「許す」は、怒りを適切に解き放ってからのことになります。相手に自分の傷ついた気持ちを伝えることは、とても大切なことです。

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私は長い時間をかけて、あれこれ試行錯誤をしながら自分と向き合っています。自分の行動を探ったり、振り返るようになると、相手の行動や発言にも何か原因や理由があるのだと思えるようになってきました。それでも、やっぱり人間。「はー。」と、思う日もあれは、「なんで!!」と、怒りが湧く日もあります。そんな時は、見つけた発散方法で気晴らしをして、頭の中を空っぽにしてしまう。

頭を空っぽにするのは、一人ではなかなか難しいこともあります。そんな時は誰かにそっと話してみるのも一つの方法です。