別居して分かった旦那のキモさ

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家を出てしばらく経ってから、子どもの荷物を取りにマンションに行ったときのこと。

 

こんばんは。杏子です。

「ねぇ。ママ。ドア開かないよ。」と、ドアをガチャガチャしながら言う花ちゃん。

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「えっ?貸してみて。」鍵を花から受け取り、鍵をさしてみるものの鍵は入らない。(何故??鍵を間違えたか!)持っている鍵を入れてみるもののどの鍵も合わない。「おかしいなぁ。」と、首を傾げる私に花は「パパ、鍵を変えたんじゃないの??ばあばあに言われてやりそう。」小学4年生の言葉とは思えない一言。「いや、さすがにそれは無いでしょ。だって、昨日もメールで話し合おう。僕は杏子の事が大事なんだよ。って、変なメールしてきてたし。」「だって。鍵、私のも入らないよ。」花は感が鋭い子。確かに、義母に言われたら変えてるかも。だんだんそう思えてきた。マリオさんにメールすることにした。深呼吸してから、「お仕事中にごめんなさい。花の荷物を取りにマンションに寄らせてもらったんだけど、鍵が合わなくて。鍵、変えましたか?」と、マリオさんに久しぶりにメールを打った。(メール一つ打つのにも気合がいるなんて。なんだ。)2人で玄関の前でしばらく待ってみたけど、返信は来ない。仕方なく、花と実家に戻ることにした。夜、やっとマリオさんから来たメール「鍵はセキュリティのために変えました。マンションを出たのは君だよ。僕が出て行けと言ったわけじゃないよね?それならマンションに来る前には、連絡するのは常識ではないですか?荷物を取りにくるなら、言ってくれれば僕はその時間に合わせて待ってるよ。」

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「なに?このキモいメールは。」思わず漏れた私の声。確かに出たのは私。「でも、そのマンション!私も今も半分払ってるから!!」と、怒りが込み上げてくる。「合わせるって何??会いたくないから、居ない時間を見計らって行ったのよ!」直ぐにメールに返信しようした手を止めて冷静になろう。と心に言い聞かせた。「マリオの性格を考えたら、花が言った通り義母の入れ知恵に違いない。きっと、私のメールを転送したんだ」と思った。「会わずに花と桃花の荷物を引き上げる方法はないか」こんな事に巻き込みたくはないけれど、「母に頼るしかない」と勇気を振り絞って母にメールを見せた。母は、頭から湯気が出るほどに怒っていた。

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「なんなの!この気持ちの悪いメールは!会うとこが条件みたいになってるじゃないの!そんなところへ孫と娘は行かせられない。私が取ってくるわ!」鼻息を荒くする母。「メールに「わかりました。でも、これからのこともあるからスペアキーをその時、貸してほしいです。」と、書きなさい!そして、待っていた嫁は来ず、現れたのは姑の私。スペアキーを奪って帰ってくるわ!どんな顔するか楽しみだわ!」恐るべし母よ。でも、巻き込んでごめん。

 

母が荷物を取りに行った日

母は、スペアキーと子ども達の荷物を持って帰ってきてくれました。母の話では、その日、母は私に見えるように髪を染め直し、少し若作りした服装で出かけたそうです。マンションの下のインターホンをわざわざ鳴らして、後ろ姿で映ってみたと嬉しそうに言う母。(無理があるでしょ。)ドアを開けたマリオは、満面の笑みで出てきて、母を見ると目を丸くして「何でお義母さんなんですか?」と、慌てていたらしい。母はズカズカと入り込み、「娘は急な仕事で来れなくなって、ごめんなさいね。荷物の場所は聞いてるから取ったら帰りますから。お茶は結構よ。あっ。スペアキーも預かっておくわね。」とだけ言って、メモを片手に花と桃花の荷物を引き出しやタンスからだしていったらしい。マリオは、そんな母に「さっき下に杏子がいたと思うんですけど。」(どーやって見たら母を私と思えるんだ!)「あらっ。私たち似てるから。あれ、私よ。」そんなやり取りをして、呆然としているマリオを他所に母は、帰ってきたそうです。母は、「あの大人しそうな顔の裏のインテリにやってやったわ。義母も流石に私の計画には気がつかなかったようね。スッキリした。」と、満足そうな顔で饒舌に話してくれた。雪子65歳。さすがです。そして、ありがとう。そして、ごめん。大事に賢くなれよと育ててくれたなのに。こんな事になっちゃったよ。