子どもも人付き合いに悩むわね

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最近、すっかりおませさんになった娘の小梅ちゃん。話を聞いてると、子どもの世界も大変だわね。と、思います。

 

こんばんは。ゆず子です。

今日は、子どものお付き合いについて書こうと思います。

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事件は昨日の夜から始まりました。

「ママー。あのさー。ゆうちゃんってハルキのことが好きなんだと思う?」

ゆうちゃんは、小梅ちゃんと赤ちゃんの時からつかず離れずの友達。ずっと一緒にいるわけでもないのに、誰にも言えない悩みがあると何故か、この2人は、お互いにつぶやき合う。相談するんじゃなくて、ぼそっとつぶやく関係。

「小梅ちゃんが知らないのにママが知ってるわけないじゃない。」

「そーだよねー。あー。いやー。悩むのよ。」

「何を?」

「えーっ。あのさー。ゆうちゃんは、ハルキのことが好きなんじゃないかと思うんだけどさー。なほちゃんもハルキの事が好きなんじゃないのかと思うのよ。」

なほちゃんも小梅ちゃんと赤ちゃんの時からのお友達。何せ、周りには赤ちゃんからのお友達だらけ。最近、小梅ちゃんは、なほちゃんとよく一緒にいる。

「そーなんだ。まーハルキくんはモテ男子だからね。そんな事もあるかもね。」って、サラッと言ったら小梅ちゃんに怒られた。

「あのね。ママ。これは、大問題ですよ!分かってる?」

「そっそっそうだね。たしかに大問題よね。」慌てる私。

「今日さー。なほちゃんがちょっぴり泣きそうな顔で言ったわけよ。「ゆうちゃんは、ハルキの事が好きなのかな?って。」私はさー。「なほちゃんはどうなの?」って聞いたら、「恋をした事がない小梅ちゃんにはわからない気持ちよ。」って言われたわけよ。ってことは、なほちゃんは、ハルキが好きって事じゃない?2人がハルキを巡って喧嘩になったら困るのよーーーー!」

2人でブランコにのって何をしてるのかと思いきや。

いや、気にするのは、そこじゃないでしょ!君たちの恋愛事情なんかよりも「恋をした事がない小梅ちゃんには、分からない気持ちよ。」って、なんて大人セリフ。そこは気にならないのかい?娘よ。と、言いたいところを耐える私。

 

小梅ちゃんは、悩んだ末にゆうちゃんにLINEすることにしたみたい。

「ゆうちゃん。聞きたいことがあるんだけど。いや、ゆうちゃんが言いたくないならいい。ゆうちゃんは、ズカズカ入ってこられるの嫌いだから。でも、モヤモヤしてるのは嫌だから聞く。ゆうちゃんは、ハルキが好きなの?」

朝になって、既読はされてるけど返事がないことに焦る小梅ちゃん。

「ママ〜。ゆうちゃん。怒らせてしまったかもしれない。」

「なんで?」

「返事が来ないの。」

「ゆうちゃんはさー。そんな、そそくさと返事をするタイプじゃないじゃない。気にしないでいいんじゃない?」

「ママは他人事だから、そんなあっさりと言うのよー。」

「じゃー。ゆうちゃん、変なこと聞いてごめん。気にしないで。って送れば?」

「そんな怒ってるかどうかも分かんないのに言えないじゃないのー!!真剣に考えてーーーー!」

と、叫ぶ娘を置いて「あとは、宜しく母よ。」と、母に託して、いや、押し付けて仕事に行きました。

 

夕方、「ママ。ゆうちゃんは怒ってなかった。」

「そう。良かったね。返事がきたの?」

「来た。あー。勇気を出して謝って良かった。」

「ほら。ママが言った通りじゃない。」

と、ドヤ顔で言った私に小梅ちゃんは、サラッと

「違うよ。なほちゃんが言ったの。」

はい〜???

「なほちゃんに相談したの。ゆうちゃんから返信がこないのだが、怒ってるのだろうか?って。」

ほーほー。

「なほちゃんから、「もしや。ゆうちゃんにハルキが好きなの?と聞いたのではないのか?」って、LINEがきて、「なぜ、お分かりなの?」って、送ったら、「小梅ちゃんがやりそうなことは、私には分かるのだよ。」って来たわけ。その後に「小梅よ。謝れ。変な事を聞いてごめん。人の恋バナに首を突っ込むような発言をしてスマヌ。と、言いなされ。」ってきたのよ。で、そのまま送ったら、「怒ってはないよ。怒ってはないけど、自分でも分からない気持ちは、文字にはできないのでした。」って来たのー。はー。よかったわ。」

 

君たちの会話は、とてもではないですが、小学生とは思えないんですが。いや、小学生だからなのか?

「言いたくないならいい。」

「モヤモヤしてるのは嫌だから聞く」

「首を突っ込むような発言」

「自分でも分からない気持ちは文字に出来ない」

素直な言葉と気持ち。

粗さの中に相手を思う気持ち。

興味深い。見たい。

このLINEを覗けるものなら覗きたい。

(プライバシーなのでそこは我慢)

 

遠い遠い記憶を辿ってみたら、まぁ。たしかに、私も小学生のときに友だちの複雑な恋愛事情に巻き込まれたことがあった。

LINEもネットもない時代。

友達から「ゆずちゃん。Kちゃん、Aくんが好きなんだって。Aくんと一緒の塾に行ってるゆずちゃんとは親友やめるって怒ってるよ。」

同じ塾に行ってるだけで、なぜ怒られる?

そもそも私が先にその塾に行ってたんだよ。

 

悶々として、その子は私にとってどんな存在なのかな?って考えた。

 

大事な存在だった。ずっと引っ込み思案で、友達ができなかった私を変えてくれたのはKちゃんだったから。

Kちゃんに手紙を書いた。

「何を怒ってるか分からない。私は友達だと思ってるから、言いたいことがあるなら直接言ってほしい。」

Kちゃんから来た手紙には

「ゆずちゃん。私は怒ってるんじゃなくて、悲しいの。急に2人が仲良くなった気がする。怒ってない。でも、悲しいから喋りたく無い。勝手でごめん。」

勝手な妄想だー!と、手紙を持ってKちゃんのところに行った。教室で2人で大喧嘩して、男子はオロオロ。内容もバレバレ。先生は、「やりたいだけやりなさい。授業は2人の喧嘩見学にする。みんな観察しなさーい。」今思えば、何て素敵な先生。でも、「観察」って言葉に私とKちゃんの矛先は先生に向いてしまった。言いたいこと言いあって、先生に怒ってクラスを巻き込んで大騒ぎ。私たちに責められて、先生も一緒になって泣いた。結論から言うと、「ごめん。俺、どっちもタイプじゃない。他に好きな子いるから。」と、好きでもないAに私はフラれた?!

それからも色んなことがあったけど、みんな、ストレートに伝えたりオブラートに包んで伝えたりして、相手の笑った顔や困った顔、泣きそうな顔や反応をリアルな感じながら、自分の心を動かしながら伝えてた。「よく喧嘩するけど、仲の良いクラスだな。」って言われてた。喧嘩が始まるとワイワイと誰かしら参加して、で、先生も参加してくれて、色んな知恵と意見をだしあって、みんなで考えて丸く丸くおさまっていった

最後はみんなで笑い泣きして卒業した。

写真の6年2組32人はみんないい顔。

曇った顔は一つも無い。

 

最近、LINEをはじめた娘。

通る道なのかもしれないけど、やっぱり既読を気にするんだな。

ネット社会。

使わないわけいもいかない。ノータッチではいられない。

でも、大事なのはリアルを意識するってことじゃないかな。LINEってとっても便利。でも、なんでもかんでもLINEやSNSに頼らないでほしい。とも思う。顔を見て話すって大事。

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顔を見て言えないことは、友だちでもLINEにしない方がいい。だって、リアルな心の距離感とは違ってるから。表情がないから本当のところは分からないと思うから。

そんなものに振り回されずに 目の前にある友情をリアルに感じてほしい。

 

便利だから使い方、伝え方を間違えないでほしい。

リアルな顔を思い浮かべる習慣を持ち続けてほしいなって思う。

 

何でも「ママー!こんな時どうするの?」だった小梅ちゃんは、友だちに相談するようになったんだなって知れて嬉しい瞬間だった。

これからは、今よりも世界が少しだけ広がる小梅ちゃん。

色んな事を経験しながら、たくさんの事を吸収して素敵な大人になってほしい。